これでいいのか



早いな、今年。

年末って、なんか「しるし」みたいなのを欲しがる傾向。


先日、早起きして青山にランチを食べに行ったときのこと。

※10時起きの事→ランチを食いたければ早起きをしなければならない。

昔からある表参道のコンテンポラリーアートのギャラリーの前を通りかかったら、

移転のお知らせ。

そして「移転SALE」の文字。

「ちょっと、見ますか?」「見ましょう。」

久しぶりに入るそのギャラリー、

店内は、ずらりとアートレジェンドの展示のお知らせ・場所・日時が記されたポスター、

作品達、アートブックとか一目見てお宝満載。

この20年の間で何度か行ったけど、店主と初めて言葉を交わす。

気難しそうな人なのに、その日は愛想が良い。

「値段は聞いてくれ」

いくつか気になったのを聞いてみることにする。

「じゃあ、このサルの作品」

店主「エドゥアルド・パオロッツィの版画、¥▽□○」

「えぇ!!!あのコラージュのレジェンド?いくら本を探しても見つからないあの?

パオロッツィ!?がここにある。。」

しまった。。。食いついてしまった。

しかも、がんばれば買える。

店主ニヤリ思うつぼ、だ。

「じゃぁ、このボイスのポスター、サインまで入ってる。」

店主「¥□×●」

はぁ?めちゃカッコいいぞ。しかも激安だ。。

「じゃぁ、、これは?」

店主「ピータービアードの助手の作品、¥△△◎。」

「かぁ〜やっぱピーター・ビアードだ!

でもなんかモチーフが違うよね〜って言ってたんすよ。

助手か〜それで!なるほど」

もうだめだ、2匹目が釣られた。


「えぇ〜とあの額に入ったのは?」

店主「●●●のステンシルとかペイントの作品、¥□□▽」

はぁ〜ポスターでも版画でもなく、ペイント作品が予算内。

店主「このシリーズ、ホンマタ●シ」も買ったよ。「あと市●姉妹。女優の」

あ、あぁ〜。。上記の人物は悪くはないけど。。

この流れは思い出す。

昔、セレクトショップで、ものすごく欲しいブーツが売っていて。
なけなしの金をかき集め、握りしめてショップに向い。
最後に試着して買うだけだったんだけど、
試着しながら店員の言った言葉「コロ●ケさんも買ったんですよ」
もちろん、あんなに欲しかったのに、どーでもよくなった。
一瞬で魔法が解けた。
コロ●ケの芸は好きです。けどそれとこれは別。


今回は流せた。


はっ!!!

それよりも、いつの間にか「予算内」が出現。

通りすがりに始めから予算などないだろ。

完全に「しるし」を欲しがるモード。

このモードは大概、相方が正気モードで止める。

相方「どーしよう、どれにしよう?」

違った、相方は完全に「どれかにするぞ」モードだった。


(A)「サルの作品」は、オレに譲歩した場合。
(B)ボイスは、昔から好きであるという位置づけ。
(C)ビアード助手は激安。
(D)最後の作品は、よくし知らないけど作品がいい。

といったところだ。



店主「悩むのが、また楽しいんだよね?」


まぁ買った。

どれを買ったかって、まぁいいだろ。

全部欲しかったけど。

買った作品の事を話しているうちに、次のやるべき事が見つかった。

これでいいのだ。

と、これで終わりたいとこだが続きがある。

次の日、行きつけの近所の古本屋へ寄った。

そこの古本屋を知ってもう15年は経つ。

通い始めたのは、ここ5年程か。

何せ店主とは「合う」のだ。

古本屋は大体、本棚に詰め込まれた本の背表紙とにらめっこなんだけど、

たまに「店主の最近のオレブーム」の本が平置き、全表紙で置かれている。

1ジャンル・1平置き。

その平置き本が、非常に私が求めている何か・ヒントのようなものである事が多い。

その日、平置きになっていた本に4冊も前日のギャラリーで気になった作品由来の本だった。

(D)由来の本→フランス雑誌「P」
(C)由来の本→ピータービアード作品集
(B)由来の本→ヨーゼフ・ボイス作品集
(D)由来の本→そのシリーズを買ったというホンマタ●シの写真集

4カード。。

あんた、プロだな。

こーなるとこれは何かの啓示だ。

全肯定だ。

これでいいのだ。

人と人が関わる中で、皆それぞれの律で生きていて、

それぞれの周期、スピードがあるにも関わらず、ある1点で出会う瞬間があるということ。

あるときはあるんだな〜

と、「なかなかやるな」

と心でつぶやき店を後にした。

買わねぇのかよ、と店主は思ったかどうかは知らないけど。

私は一度もその店主と会話をしたことがない。

合うのに。

いや会話って、そもそも合わないから必要なのか。




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